今日ルーシーリー展を見てきました。
1902年生まれの女流作家の作品のすばらしさに久しぶりに胸が震えるようでした。
心にくい色使いといい、テクスチャー、女性ならでは(多分)の繊細さ、美しいフォルム、フォルムと色や柄の絶妙さ。技術を感じさせないような技、でもきっとかなりの熟練の末にあんなにいろいろな表情をだせるのだと思わざるをえません。
生前のインタビューの中で針で線を書いている動作の中で、
どうしてこのような線を書こうと思ったのですか?という質問に対して、
「以前に紀元前のうつわにこんなふうに線をえがいているものがあったので、
やってみたのがきっかけよ。」とわりと簡単なきっかけでした。
でも彼女にかかるとすばらしいものができあがってくるのです。
石垣昭子さんと真砂三千代さんと一緒だったのでよけいに面白かったのですが、
昭子さんは白地に藍の線が入ってそれがぼや〜と部分的にぼけているのをみて、
「もうこうなるとぼかしもムラもゆるされるわね。」とか言っていました。
私が「昭子さんももうぼかしもムラもゆるされるんじゃない?昭子さんがやれば
それも表現のうちだとおもうし。」といってにやっとしたり。。
そしてまたちょっとしたさし色や色使いをみて「気持ちがよくわかる」などとも言っていました。
私もう〜〜〜んとうなりながら鳥肌がたったり感動してなんだかこみあげるものがあったり。
なんで感動するのですかね?ものをみることで。
感じるものがあるからなのでしょうね。
でも素晴らしい作家だったと思います。
ルーシーリー
今日は気持ちのよい刺激を受けてよい一日でした。
真木千秋