Maki Textile Studio
<< July 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
デリーの染め場より
日本は満開の桜が少しずつ葉桜へと変わりゆく頃。
北インドデリーは夏のカラッとした暑さで、日中は皆、陽をよけて過ごしています。
雨は少なく常にドライなため、外の木陰や石でできた建物の室内は
ひんやりとしていて、とても過ごしやすいです。

デリー郊外にある、染め場(洗い場)へ行ってきました。
今回は来春服に使う薄地のシルクを、藍とメヘンディーで染めました。
染め生地を乾かしていたら、地面には強い日差しが作る、くっきりとした陰影が・・・
あちこちで夏の風景をみつけます。


また、織り上がったばかりの今秋新作生地に洗いをかけました。


今まで無地で作り続けていた、ウールシルクの生地。
今回、2色のウール糸を経に入れ、格子・ストライプにしました。
洗いをかけることで、タッサーナーシシルク糸とウール糸がそれぞれに縮み、
ふくふくとした表情になります。

スタイルも、新しいジャケットやコート、パンツなどに、と検討中です。
夏の終わりにまたご紹介できるとおもいます。
お楽しみに。


Maki Textile Studio
図師
デリーの針場より。
デリーの針場に来ています。
春服を作る傍ら、夏の綿衣や秋服作りも進めています。

今春の麻シルクの生地。
麻の白とムガシルクの天然色で格子柄に。
パンツやチュニックを作っています。


麻シルクの薄く透ける生地には、
白や黒の他、さわやかなグリーン系ブルーグレー、
明るいサーモンピンクの新色が加わります。

新しいスタイルもシーチングなどでサンプルを作り、形を整えています。
(この布は製品ではありません。)
前後にたっぷりとギャザーの入ったチュニック丈のロングシャツは、
タッサーシルクやタッサーナーシなどの薄地のシルク、夏にご紹介する綿衣で作る予定です。

こちらは秋用ウールシルクの生地。
ふっくらとした二重織りです。
コートのサンプルを作っています。

春服は、入荷間近です。
入荷次第、ブログでも新作のご紹介を始めます。
お楽しみに。



図師

デリーの針場より
 9月に入りました。季節は秋。
日本では皆さんの服装も秋色へと移り変わる頃だと思いますが、
こちらはまだまだ暑く、女性たちはカラフルなサリーに身を包みます。



秋の展示会に合わせて、
デリーの針場では秋冬の服が次々に仕上がっています。

今回、makiの秋冬服でとっても新鮮なのが、ウール×シルクの濃紺です。
ふっくらと織られた生地は、やわらかくニットのように身体になじみます。
平織りのウールタビー、ジャガード織りのフローツダイアモンド(下写真)
と、織りも2種類。


袖付きのロングコートやヨークジャケット、スタンドカラーのジャケット、
ロング丈の羽織れる前あきベストなど・・
新しいスタイルもできました。

今月末頃から、竹林shop松屋銀座各地の展示会にてご紹介始まります。


図師
デリーの染め場より
 デリーはこの2ヶ月の間、雨が多く、
ここ数日の晴れ間も空気が澄んでいて気持ちいいです。
緑は太陽の光を反射してまぶしいほど。

今、来春用の服作りの準備をしています。
今日は染め場での作業。

こっくりと煮出した染液から、来年の春色を染めます。
手前の赤い色がセブリ(インド茜)、奥がケス。

煮出す前の染料は、こんな姿をしています。
赤/セブリ(茎 or 根)

黄色/ケス(花)

セブリは、赤系の色を染める時に使います。
日本で言う、インド茜です。
媒染液につける加減で、ピンク系になったり、オレンジ系になったり、
また、透明感が出たり、渋くなったりとたくさんの赤色を染めることが出来ます。



今回は、春に向けてやわらかい色が染まりました。
このあと針場で服に仕立て、
来年の春、皆さんにご紹介出来たらと思います。


図師

デリーの針場より
 20年来、makiの服を作り続けているデリーの針場。
今日もミシンの音がフル稼働しています。


針場から届いたばかりの布は、一枚ずつ織りや風合いの確認をした後、
マスタジがたてよこの地の目を丁寧に合わせ、カットします。
手紡ぎ手織りの布は、それぞれに布の特徴がでるため、とても縫いにくいのですが、
職人たちは黙々と慣れた手つきで縫ってくれます。


昼休みになるとミシンの音はぱたりと止まり、静かな針場に外からの音が流れ込みます。
皆はさっとランチを済ませ、向かいの公園でそれぞれの時間を過ごします。
木陰で昼寝をしたり、仲間とクリケットの話しをしたり、家族に電話をかけます。
インドの穏やかな時間。


インドの人々の時間は、手仕事とともにあります。
手仕事は職人の仕事だけでなく、暮らしの中にもたくさん残っています。
主食のチャパティーをつくるのも、手仕事。掃除機を使わない掃除も手仕事。
時間や手間のかかることも、それがあたりまえ。

最近、インドの人々の暮らしもかわりつつあります。
それに伴い、時間とのつきあい方、手仕事が変わらないでほしいと願います。

これからもデリーの針場でミシンの音が響きます。


図師
デリーの針場より 春服だより
一年で一番寒い、この時期。
デリーも朝晩と、とても冷えます。
太陽がのぼると、ひなたぼっこをする人々の姿を良く目にします。
郊外には黄色と緑の菜の花畑がひろがり、春の気配を感じます。
春もすぐそこに・・。

デリーの針場では春服が次々に仕上がっています。
透け感のある、細麻とタッサーギッチャーシルクをランダムに織った生地は、
白と黒にブルーグレーが加わり、今年は3色でのご紹介です。


お尻まですっぽり包む量感たっぷりの七分袖ブラウスや、
カーディガンのように軽く羽織れるジャケット(写真下)、
ボートネックやVネックのチュニックをなど、
春の展示会に合わせて入荷も間近です。


図師


サジャッドのタテ糸
昨日デリーに移動してきました。
織師サジャッド、新春最初のタテ糸です。
サジャッドにはつい一週間前に日本から連絡をして「1月13日にはデリーで会いましょう」と約束をしました。
約束通り、サジャッドは村から28時間電車に乗って、昨夜デリーの知り合いの所に逗留。今朝機場に到着しました。
本当に遠いところからやってくるのです。私は成田から10時間の飛行でデリーに着くというのに⋯。
今朝ちょうどタテ糸ができあがったので、さっそく巻き取りをしていました。


下はヨコ糸の準備です。
黄緑色の座繰りの糸を一筋入れてみました。
この黄緑は、昨年五日市の畑で育ったタデ藍の生葉染めに、フクギをを重ねて染めたものです。
35cmくらいの細幅のストールになります。


真木千秋より
デリーの針場より 布のループ
インドは雨の季節。
デリーも一日一回、大きな雨がやってきます。
突然の大雨で今日も道路には川のように水が流れ、その中を走る車はボートのようでした。
また、その横をすり抜けて走る自転車やリアカー付き自転車、オートやバイクの姿があり、インドに暮らす人々の力強さをあらためて感じました。


デリーの針場では、秋服作りはほぼ終わり、来年の春に向けての新しいスタイル作りが始まっています。
インドでの服作りには、布を生かした手仕事がかかせません。
以前ご紹介した布だけでできたくるみボタン、gundy(グンディー)もそうですが、
今日は布を上手に使った「布ループ」をご紹介したいと思います。

「布ループ」は、いろいろな役割でmakiの服に使われています。
ボタンを止める、ウエストをしぼるヒモとして、小物のヒモに。
ほとんどはボタンとセットで使われますが、その太さ、硬さを生地やスタイルごとにそれぞれ調整できるのは職人の技です。
作る行程はシンプルですが、その早変わり様に、終始目を奪われてしまいます。

1.バイアスに布を切ります。

2.切った布を半分に折り、折った側を縫います。
(この巾がループの太さとなります。)

3. 縫い代を整えます。(ループの固さは縫い代の太さで決まります。)

4. さきほど縫った筒にループ返しの細い棒を差し込み、
棒の先端を布の最後に引っかけます。

5. 棒の端をミシンなどに固定し、布をひっくり返すと・・

6.ループが現れました。これで完成です。



脇役ですが、「布ループ」はmakiの服に無くてはならない存在です。
これからご紹介する秋服にもループはたくさん使われています。
竹林shopや各地の展示会にいらした際は、ぜひご覧いただけたらと思います。


図師







デリーの真木千秋より
みなさんこんにちは。デリーからです。
この夏インドはモンスーンに入っても雨が降らず、みな大変な思いをしているそうです。
今でも毎日雨乞いしています。
久しぶりのデリーの機場。織師サジャッド、イスラムディン、ワジッド、タテ糸職人パシウジャマ、染師キシャン、監督のジャグディッシュ⋯。酷暑を過ぎて、今度は70%以上の湿度の中、みな元気に迎えてくれました。
今日は今回の滞在中のタテ糸の準備や計画を立てました。

藍が目に涼しくて、ついつい手にとっていました。
来春の服地にこんな藍色はいかがでしょう?
ヨコ糸は玉糸も藍に染めて、無地で地模様のある布地をつくってみる予定です。
ザクロで染めるチャコール色の黄繭糸と交織して、もう少し濃紺にしたいと思います。
みなさんに見ていただくのはだいぶん先ですが、お楽しみに!

インドの風に吹かれて
インドの気候は今、日本の初夏の頃です。
熱風ではなく、気持ちのいい風が吹いています。
太陽が隠れると涼しくなりますが、毎日すこしずつ太陽の力が強くなります。

この時期に肌にうれしい生地のひとつ、インドの手紡ぎ綿で織ったkhadi(カディ)。
2年前、良いものがどうしても手に入らなくなり、もう最後かと思いましたが、
今回また織る事ができるようになりました。

デリーの針場では、日本の初夏へ向けてkhadiの服を縫っています。
毎日せっせと縫い上がっていく服は、明るめの赤、黄色、青、緑、
ベーシックトーンのベージュ、グレー、茶、黒と色もそろえられました。

6月8日(金)から、竹林shopにてご紹介始まります。
詳しくはまたblogやHP、案内状にてお知らせします。

khadiが帰ってきました!


デリーの針場より
図師