Maki Textile Studio
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地機より


こんにちは。 


 
ガンガ工房に来ています。
インドは春から夏への変わり目です。
だんだん暑くなってきたけれど、朝晩はまだひんやりします。


工房の周りの麦畑は一面金色です。
収穫もはじまって、夕方野焼きをする畑もあります。





この麦畑を背景に、工房の隅に立っているのが、地機。
目の前は庭。バラが咲いていて、あちこちで仔犬が転げまわります。
鳥の鳴く声、虫の鳴く声が聴こえます。
ときどき、心地よい風が抜けてゆきます。





山の遊牧の村からやってきたバギラティが、腰巻を織っています。





高機の、カシャン、カシャン、という音を聞きながら、
がたん、どっど...かたん、どっど...と、地面から響く柔らかい音を立てて、
ゆっくり織り上げます。
足を踏み換えると、木の滑車が軋みます。
バギラティが手を動かすたびに、腕につけた赤いバングリが、チャラ、チャラと鳴ります。
たまに、鼻歌も歌います。





高機で織るよりも時間はかかってしまうけど、
やわらかく、あたたかい腰巻が織りあがります。





糸はバギラティとマンガルジの村の人たちが、遊牧の合間に紡いでくれたヒマラヤウールです。





こんなふうに、腰巻を作っています。



この工房で、ものが出来上がってくる背景、
作り手たちの見ている景色、聞いている音、空気を、
少しでもお伝えできたらと思います。




真木テキスタイルスタジオ 松浦