Maki Textile Studio
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春繭から生まれる

名前を花格子(はなこうし)といいます。
去年の春繭の糸から生まれた1枚です。

 

真っ白な春繭の糸は澄んだ、鮮やかな色彩を生み出します。
真木テキスタイルスタジオで、去年座繰りした糸は、

生葉
福木
紅花

の3つの染料で染められました。





糸を引く事から始める真木テキスタイルスタジオの仕事。
私もその一員となって1年。

糸の生まれる瞬間に立ち会うことになり・・

ストールを手に取る時、一本一本の糸の並び。
それを見るのが、好きになりました。

みなさんとお会い出来る時、糸のお話ができるように。
これからも、糸のはじまりに立ち会ってゆけたらと思います。

今年の春繭はどんな色に・・?どんなストールに??
また紹介できる日が楽しみです。

図師潤子
熱帯夜に
 熱帯夜が続いています。
皆さんいかがお過ごしですか。

寝苦しさに目覚めた夜中ふと思いついたのです。
ーそばがらのまくらにしたら気持ちよく眠れるのでは?ー
最近急に気になり出したそばがらのまくら、昨夜の思いつきから願望へと変わりました。
本日からそばがらのまくらで眠りたい!

天然素材であるそばがらは温暖多湿の日本の風土に適した素材といわれています。
通気性、吸湿性に優れ、熱がこもらないので冷んやりした感触。こうしてお話している間膝に載せていますが、全くむれず不思議と爽やか。
今日も天然素材の働きに感嘆と感謝の思いです。
まくらカバーも真木の麻。夏には涼しい素材です。

丸山佳代

DSC_0039.JPG
春繭終了
                    by 真木千秋
今日春繭の座繰りが終わりました。
先週6月18日に竹の家に届き今日までですべて終了。
毎日水もしたたる?ようなすばらしい湿気にめぐまれました。
座繰りにはもってこいの気候です。

今年は3キロほど春繭の塩蔵も試みました。
おつけもののようですが、春の繭を塩づけすることで
たくさんの繭が一度にできあがったとしても
春繭の新鮮さを失わずにある程度はおいておくことができ、
風合いも良くなるという、古来中国での秘法とのこと。
できあがって比べてみると、塩づけするほうが少ししなやかな
感じがします。
染めてみてどう違うか楽しみです。



私たちの糸は太めです。
虫が繭をつくるときに首を振動させながら糸をはきだします。
その一本一本、やっと目にみえるようなゆらぎを太く束ね、
できるだけゆっくり巻き取っていくことで
本来のゆらぎが残る糸をつくりたいからです。

このあとは藍の生葉染めや、ことしは知人が紅花を育ててくれているので、
この真っ白い糸を、透き通るような紅でピンク色に染めたいです。

あ〜、楽しみです。

今年もお蚕さん本当にありがとうございました。
糸は最後の最後まで使います。
そして長く長く使える織物にしたいと思います。


ラボラトリー
 いろいろな作業        by 大村恭子



お天気が良く、湿気もない過ごしやすい竹の家。
みんな作業がはかどります。

先日届いた春繭の座ぐりは、2台の座操り機がフル回転。スタッフの浜野香とRakeshが
朝からどんどん繭を煮て、糸作りをしています。
このRakeshが職人さんのよう....座操り機の動きがスムーズで、糸の出方の変化にも
敏感に察知し作業をもくもくと続けています。

その後ろでは、千秋さんが秋冬のストールの試織りを始めています。
経糸は生絹とヒマラヤの手紡ぎのウールを引きそろえて....
どんなストールが織り上がるでしょう。
お店でお披露目できるのが楽しみです!

夕方になり、織り出しも進みます。


繭と織り...

こんな作業風景も気持ちの良い季節ならではです。
緑が目に涼しい竹の家に遊びにいらしてください。



春繭の座繰り
by 真木千秋


一昨日から竹の家では春繭の座繰りをはじめました。
ひとつの繭から出てくる一本の繊維が切れると、いつまでもふわふわふわふわと空気に浮かんでいます。
私の糸づくりは、そのくらい軽い繊維を約70粒から80粒の繭からとり指先で束ねて、 座繰り機でくるくると座繰っていきます。 
ときどき右手でその繭からの糸の重さ、太さを確認しながら、だいたい同じ太さになるように座繰ります。 


糸をゆるめて、そのひとつひとつの繭からでている数十本の繊維を見てみると........ 
繊維はみんなゆらゆらとゆらいでいます。まっすぐではないのです。 
このゆらぎが糸になったときに残りますように........。 

白と一口にいいますが、春繭の白は、言い表しようのない白です。 
半透明のような、白に青みがかかったというか.....。
その風合いとともに現れる神秘的な白。 

今年も友人たちの助けにより、藍もなんとか育ちそう。
生葉染めのためにもこの白い糸が必要です。 
そして今年は紅も染めてみたい。 
そして毎年のことですが、すべての春繭の座繰り糸はストールに織り込まれて使いきります。 

--------------ダライラマの声を聞きつつ、お線香をたきながらの座繰りの作業を続けています。 
 お蚕さんにありがとう。

鎌倉で展示会
               by ぱるば


鎌倉のギャラリー招山にて展示会。
ここ招山の特長は、まずその立地だろう。
静かな鎌倉山の中腹にたたずみ、テラスからは相模湾が一望のもとに見渡せる。 
今日のような高温多湿の日も、野を渡る風が心地良い。 
オーナー渡辺恭代さんの周囲を流れる時間も独特だ。 
鎌倉駅からバスの便がある。 
雨天でなければ、帰りは江ノ電の七里ヶ浜駅まで歩いても良い。 
単線のローカルな電車で、海を間近に眺めながら、鎌倉へ、あるいは藤沢へゆっくり向かうのも一興だ。 
6月26日まで。 
ホームページはこちら
春繭(はるまゆ)

竹林に春繭届く。




八王子にある養蚕農家の長田(おさだ)さんが来てくださいました。
午後から大雨予報の竹の家にぽつぽつと小粒の雨が落ちてきた頃でした。

今年も布袋にたくさんの繭を入れて。
湿度と共に懐かしい、繭のにおいがします。

今回、2度目のお立ち会い(させていただいた私)。
今日は長田さんから、繭のお話聞けました。

繭が糸をひき始めることを、上簇(じょうぞく)と言い、
地方によっては
 ・ひきる
 ・ぐー
 ・ひきひろい         
というらしい。

そして、繭が、糸を吐きながらだんだん小さくなり、
繭の中でさなぎへと姿を変えていくということ。

私たちのところへ届いた繭は春麗鐘月(しゅんれいしょうげつ)という、とても素敵な名前を持っている繭だということ。

たくさんの繭の中から、中で死んでしまっている繭を探し出すことも出来るようになりました。


繭を手に取り、優しくコロコロと揺らしていると、なんだか複雑な思いになりました。
小さく手のひらにのっている、この大切な命から私たちがうけとるもの。

だからこそ、大切に。
一本一本の糸が、今まで以上にいとおしくなりました。

今年も座繰りに挑戦したいと思います。
去年よりももっとうまくひけるはず。



今日、いらして下さった長田さんご夫妻。
明日、八王子の道の駅で実演されるそう。

11:00〜/14:30〜 (2回)
・春繭のまわりをうっすらと包む毛羽をとる
・生繭から糸引く   など。
そして、昔の道具などの展示もされているそう。

興味がある方は是非。
道の駅の駐車場周辺、朝の9時頃にはいっぱいになるようです。
いらっしゃる方はお早めに。

第2駐車場がおすすめとか。


図師潤子



ちくちく雑巾届きました。
ちくちく雑巾。

ラケッシュの帰国とともに、竹にちくちく雑巾がやってきました。

真木が偶然出会った、麻のようなサラリとした手触りの手紡ぎ綿のKhadi(カディ)。
真木が長年、出会っては大切にしまっていた日本の綿の古布。

このふたつが、ラケッシュの工房で新しく生まれ変わりました。

ちくちく雑巾という名をつけてしまったものの・・
使い方は、自由に発想してもらいたいのです。

・ティーマットとして
・なべ敷き、なべつかみとして
・フキン・台ふきとして・・

みなさんがお部屋でほっこり楽しくお使いいただけるとうれしいです。
古布付きのものに関しては、全て一点ものになります。

みなさんとの出会いを、竹でお待ちしております。(byちくちく雑巾)

 

color 白・あお・ストライプ
size  約 21cm×27cm
price 古布付き ¥1,575
    古布無し ¥1,260

古布付きのものも、古布無しのものも、写真のものは生地が無くなり次第生産終了します。
新たな生地との出会いがあれば作るというかたちなので。
雰囲気もすこしづつ変わっていくとおもいます。
今後の変化も楽しんで頂ければと思います。

図師潤子
雨あがりに...
野からむしの糸とり by 大村恭子




 
雨上がりの少しむしむしとした竹の家でお客様と野からむしの糸とりを
しました。
お客様が持ってきていただいた野からむしに竹の家のものを合わせて。
なかなか上手には糸にできません。
でも自分で作った糸は愛おしいものだと思います。

真木テキスタイルスタジオのストールには、西表島の苧麻(ちょま)を織り込んでいる
ものがあります。
これからの季節に肌にさらりとした風合いの苧麻が入ったストールは
涼しく纏える一枚で、日よけや冷房よけになくてはならない必需品です。

こんな目にも涼しい一枚、いかがでしょうか?







梅もぎ
 今日はお休みをとって梅もぎに行ってきました。
ここ五日市から車で約40分
一山こえると青梅の梅農家に到着!
この時期の我が家の恒例行事です。
今年は梅が不作とのこと。。。
少し出遅れて朝10時に到着しましたが、昨年より少しまばら。。。
1年分の梅には足りないけど、10キロの梅をもぎました。
ここから黄色くなるまで置いて保存食にします。
夏の疲れた体に良い梅ジュースも作ります。
夏、竹林ショップに来て下さった方にもお出し出来たら。。。なんて思いつつ。
初参加の息子林太郎も大はしゃぎでした。

酒井美和