Maki Textile Studio
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残糸のひも
gangaでは残糸でこんな細幅のひもを織りはじめました。
1cmくらいの幅です。 
タテ糸はサクサン糸。
ヨコ糸はウールの手紡ぎ糸天然、焦げ茶、グレー、白、タッサーナーシ、 ウールをスオウで染めたピンク、フクギと藍で緑、青は藍。
この紐、どんな風につかえるでしょう? 
今日裂き織りを試しに織っているので、ポシェットのひもに織り込んでみています。 


真木千秋より
ラケッシュ工房滞在記2
 ラケッシュ工房での座繰りのために、
3つの道具ができました。


これは座繰りの時に糸を拾うモロコシぼうきの代わりです。
日本に置いてきてしまったーということに気づき、
即席でそれぞれが作ったもの。

左は千秋さん。
材料:ジャキア(cafeでラケッシュのカリーに入っていた、
   ナニが育てているスパイス)の枝と糸。

真ん中はラケッシュ。
材料:竹 / 金槌でたたいてハケにしてました。

右が私。
材料:マーケットで見つけたスポンジのガサガサしたもの、
   ジャキアの茎、糸

さーて、誰の物が一番糸をすくいあげてくれるか・・と、
皆で試した結果・・

ラケッシュの竹のハケ、一番人気でした。


皆、千秋さんとラケッシュのティーチングのもと、
繭を煮るところから初挑戦。




今日もこれから皆で座繰りの練習です。

インド娘 jun

ラケッシュ工房滞在記
 ラケッシュ工房に来て3日目です。
朝、目が覚めると心地の良い音が聞こえてきます。

鳥の声、虫の声

私よりも少し早起きのものたちの気配。
一日の始まりの音です。



初日はフェルトづくり、昨日はこの近くでできた繭の座繰り、
今日も引き続き座繰りをやっています。
機場では千秋さんが織師やラケッシュと経糸をかけたり、試作を織ったり。

緑の中でのものづくり。
インド組も奮闘中です。

インド娘 jun
機場より
みなさん なますて  
機場で来春の服地の経糸をかけました。 
雲が少なく久しぶりに本領発揮の太陽が照りつける中、ここだけ一足も二足も早く春の空気が漂います。 


ここに並ぶふたつと同じ色のない糸のひとつひとつを千秋さんが手にとり、時にじーっくり考えながら、糸をかけていきます。 


 無造作にならべた糸、管立てにかけられた糸、絶好のタイミングで丁度いい具合の陽射しが差し込み、、思わず千秋さんとうっとり、なんてことが度々あります。 
今日新たな工房のあるデラドンに着きました。もう、もう本当に素晴らしいところなんです 外には蛍がいます。またお話させてくださいね                 丸山佳代   
静岡で展示会


 静岡駅から歩いて数分にある、FURBOというお店で展示会が始まりました。
今日から5日間。

FURBOとは、「抜け目のない」「賢い(かしこい)」という意味のイタリア語だそうです。
自分達にないものだから補う為の意味も込めてね...とおっしゃっていましたが、
そんな事はありません。
みなさんとっても活発な動きと、溌剌とした笑顔と接客でお客様の心をつかんでいる
すばらしいお店です。

短い期間の展示会ですが、お近くにお住まいの方はこの機会にぜひ。


手前はタッサーカティアで作ったロングベストに
カティア糸を浮かして織ったストール。

奥は、ミストミックス生地とタッサーナーシ生地を合わせて仕立てたワンピース。

大村恭子

みどりのトンネル
こんにちは。
今日は8月26日。
9月まで指折り数えて…のはずですが、
この暑さ。。。どうしたことでしょうね。。。
勢いが増しているような感じすらしますね。

皆様はいかがおすごしですか?
体調崩されてないですか?

竹の家の築170年の母屋では、
今日も日本スタッフがいそいそと仕事をしています。

この夏もここではクーラー無しで過ごしてきました。
というのもここは、竹はもちろん本当に色々な木々に守られていて
母屋をケヤキの大木が大きな大きな手を広げて守ってくれてます。
外に出ても見上げると緑。。。緑。。。
空がかくれてしまうくらい緑です。
おかげでこの暑い夏もこのままのりきれそう。
木々に感謝。

ここ最近セミの鳴き声が変わってきました。
そろそろ秋も近いでしょうか?
「夏の布展」今週末までです。
みどり深い竹の家に遊びにいらしてください。
ひととき。。。
暑さを忘れさせてくれます。

酒井美和









雨期のデリーより
photo:針場のマスタジ

ナマステ〜〜〜〜
もうひとりのインド娘、jun(図師)です。

毎日雨が降り続くデリー。
去年の夏は日照りが続き、
雨がやってくると皆が浮き足たつほどの歓迎ぶりでしたが・・
今回はそのようなこともなく、皆、雨にはうんざりしている様子。

それというのも、家族が体調を壊したり、
道路は雨の度に洪水して渋滞したり、
停電があったり・・・で。
その反応にも納得せざるおえません。

私の通う針場のテーラーの長であるマスタジは、バイク通勤。
(インドでは『ジ』を最後につけることは尊敬を表す意味になり、
この場合『マスター』に『ジ』が付いて『マスタジ』とよんでいます。)
この朝も急に土砂降りになり、雨に打たれてずぶぬれで出勤しました。
フルフェイスのヘルメットは、雨になると前が見えなくなって大変だったよ、
と挨拶ついでに言葉をかわしました。

次にあったとき、彼の服装は変わっていました。
ジーンズとシャツのコーディネートより、綿の生成りの上下に。
それは私たちがパターンや縫製をチェックする時に使う、トワルでした。
胸にはスタイルナンバーが。

『あーーマスタジーそれ、サンプルじゃない?!!』
という私に、はにかむマスタジ。
女性用の服は、インド人の小さな骨格にはピッタリでした。
丸く突き出たお腹以外は。

そして、そんな姿ではにかむ姿が普段、テーラー達に威張って指示を出している
彼とのギャップでとっても滑稽で。
なんだか怒れないは、なんて言ったらいいんだか。
『なはははは・・』
という感じで、湿度のあるワークショップに、少し湿度をもった笑いが響きました。

雨期のデリーでも笑顔の日々が続いております。

jun

インド娘より
みなさん なますて〜。
しばらくぶりのご挨拶になってしまいました。お元気ですか?
インド娘、丸山です…。
インド娘って?って思われましたよね?
インド娘とはインド出張スタッフのことです。
私も初めてこの字面を見たとき「!?」と思いましたが、
今はなんだかしっくりきています。

さて、何からお話したらいいでしょうか。
インドに来て早6日がたとうとしています。
インドは今雨期で暑さは凌げますが曇りや雨が多く、
土砂降りの雨で海のようになった道を機場に向かったり、
曇りなのに湿度100%のようで
細かい水蒸気のミストサウナ中にいるような日もあります。
そんな未体験のことも多い中、振り返ると糸や布の美しさ、自然の大地、
そして人々の笑顔ばかり浮かんできます。
インドでは誰かが誰かを想う心に何度も胸うたれる場面に出会いました。
家族愛も深いと思います。

昨日はお世話になっているニルーさんの息子さんのWeddingセレモニーのDVDを見せてもらい、サリーの色彩、その美しさ、そして豪華なインディアンジュエリーには圧巻でした。
それと同じくらい魅了されたのが、花嫁、花婿、二人の家族、祝福に駆けつけた老若男女皆でのDancing! 

その様子をみて“幸せなら手をたたこう” の歌を思い出しました。
確か歌の最後はこうでしたね。

「幸せなら態度で示そうよ・・・」

心は目には見えないけれど皆の心のhappyが満ちあふれ目に映るようでした。
うれしいときは自然に踊りたくなるものですものね。
以前住んでいた沖縄でもそうでした。
インドと沖縄は不思議と共通項が多くて。
その話はまたいつかお話させてください。 
ではまたインドよりお便りします。

残暑厳しいでしょうか、お体ご自愛ください。

丸山佳代




機場より
デリーより
今朝はめずらしく雨があがって、一日薄日がさしました。 秋の空のような高い空が気持ちよく、機場に訪れる子牛の兄弟(?)や小鳥たちや孔雀やリスも楽しそうでした。 機場の中の織り終わった機にかかっている糸が天窓からの光を浴びて静かに光っていました。 蚕がつくった糸のゆらぎです。

 
indigoばたけをつくっています

インド・ganga工房のラケッシュより