かすみ空羽(緑)
2011.10.27 Thursday
今朝、インドから秋のストールや服が届きました。
春から夏に糸を染め、織り始めたものです。
かすみ空羽(あきは)。緑色は初めてです。
まず絹糸を、幾つかの植物素材で黄色に染めます。
ザクロやフクギ、そしてテス。
その上にインド藍をかけます。
そうしてできたいろいろな緑の絹糸を合わせ、一枚のストールをつくりました。
5本から6本の杼(ひ)をランダムに入れて織り上げます。
このストールを織った職人サジャッドの言葉を思い出しました。
「ヨコ糸を打つ時には、一枚一枚のストールが全部違うように考えながら織るんだ。お客さんが選ぶ時に困るくらいにね♪」
無地の織でもそうやって織っています。
今回の入荷では、この緑色と黄色のかすみ空羽ほか、織り上がってきた物がいくつか。
秋の服も織り地を仕立てて充実しました。
今日明日で仕上げを施し、銀座松屋の店頭に並べたいと思います。
真木千秋