4月21日
スタジオ・ムンバイから今日、ビジョイ他2人の建築家と大工2人がganga工房にやってきました。
これから2日半、新工房の設計プランをみっちり打ち合わせです。
休憩の時、2階のテラスでシュミレーション中の蚊帳(仮縫い)を見てもらいました。
これから四隅を縫い合わせる予定などを説明すると、
「この布は縫わないほうが美しいと思う、それに長さがまちまちなのが面白いし、
2枚重なっているところもそのままがいい」など、想像していないような発想でした。
「美しいし、私もいくつかorderしたい」とまで ....
確かに、この布で何か空間を作るなら、なにもがっちりと縫い合わせてしまうことはなく、
私たちがいつも見つめている、糸のゆらぎや美しさ、糸に写る色を楽しめるもの、また布に囲まれて気持ちが良いもの、に仕上げるのがこの布の本来のあり方だ.....と。
私も「蚊帳」というものを作るということに少し囚われ過ぎてしまっていたことに反省。
この布の中で楽しめるものをつくろう!と即座に思いました。
そこで仕様変更しようと思います。
本来の蚊帳のようにがっちりと縫い合わせない、
風が吹いても風が通り抜けるようなもの。糸を楽しめるもの。手織りだからこそでるゆらぎや風合いをできるだけ殺さない仕上げにしたいと思います。
蚊帳として成り立つかどうか?
もし成り立たなくても
きっとまた違う何かが見えて来る。
そんな気がした夕方でした。
ビジョイ(右端)と、スタジオムンバイのスタッフ彰一くん(左端)。