Maki Textile Studio
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kaya (蚊帳)プロジェクト (その12/真木千秋)
 4月29日

蚊帳を吊す小屋の屋根を取り外す。

ganga新作 モックレノストール
 今日は水曜日から始まる「手の5月展」でお店に並ぶ、
gangaの新作のご紹介です。

モックレノストール


リネンとエリシルクが半々の割合で織られています。
凹凸のある織り方で、肌にはり付かず涼しげなショールです。
薄いカディのワンピースと一緒に使えるストールとしてデザインされました。



写真のように肩からはおり、日差しから肩を守ったり、冷房よけにも。
新緑の時期から夏にかけてピッタリのストールです。



モックレノストール
生成 ¥18,000
藍  ¥20,000

素材 リネン×エリシルク
藍は後染めです。



秋田





インドの刺し子
昨日できあがったもののひとつ。 

いろいろな布をはぎ合わせて刺し子をすると、なかなか真四角にできあがらないのが玉に瑕。
でも、このよれよれしたところがインドのカンタだな、と今日思いました。
膝の上で作っているからです。
カンタというのはインドの刺し子のこと。

ちょっと思いついて藍に染めてみました。
コースターも。
5月展に間に合うように明日持って帰ります。

5月の手 その4 木・革・土
 GW始まりました。
竹の家では「5月の手」展へ向けて、maki&gangaの服やストールの仕上げをしたり、
お掃除をしたり、cafeメニューを作ったり、と準備している日々です。

今日は今回のゲストの3作家さんの作品をすこ〜しご紹介します。
といっても、作品は前日に届きます。
スタッフが普段から愛用しているものを...。


井藤昌志さん(木工)
オーバルボックス(8号サイズ 3年使用) 赤色にペイントしてあります。
子供のおもちゃ箱として使っています。
激しく蓋を開けても、少々落としてもびくともしません。



小さいボックスは、捨てられない石、ビー玉、ボタンなどが
ごちゃごちゃっと入った宝箱です。
時々はお針箱にも変身して使っています。




増満兼太郎さん(革)
革の鞄は布かばんに比べて少し重いのですが、年々革の表情の変化を楽しめ
何より持っていて気分上々になります。
生成(ヌメ)は5年以上もの。
黒は3年少し。



小さなポシェットサイズは携帯やメモを入れて仕事しています。



熊谷幸治さん(土器)
空気を含んだ優しい手触りの器です。
木器と陶器の中間のような柔らかい趣で食卓を演出します。
土器の猪口にお酒を盛ると、その口当たりや味わいも格別。




どんな作品が届くか、今から楽しみ!
青葉若葉の竹林shopへぜひぜひお越しください。

大村


新作ストール 風華
新作ストールの紹介です。
春から夏にかけて使いたい
とてもきれいなストールが入荷しました。

風華Pu
茜、蘇芳、ラックで染めた経糸に極細のヨコ糸を
うつことで、繊細でやわらかなストールが織り上がりました。
透明感がとてもきれいなストールです。

価格  36,750円
サイズ 45㎝×180㎝
素材  家蚕×タッサーシルク×黄繭


風華G
上のものの色違いで、上のものよりやや幅広です。
メヘンディーで染めた明るいグレーが
優しく上品な印象です。

価格  36,750円
サイズ 52㎝×190㎝
素材  家蚕×タッサーシルク×黄繭

竹林shopでの
でご紹介いたします。
是非手にとられてみて下さい。

酒井

kaya (蚊帳)プロジェクト (特別編/真木千秋)
4月21日 

スタジオ・ムンバイから今日、ビジョイ他2人の建築家と大工2人がganga工房にやってきました。
これから2日半、新工房の設計プランをみっちり打ち合わせです。
 
休憩の時、2階のテラスでシュミレーション中の蚊帳(仮縫い)を見てもらいました。 
これから四隅を縫い合わせる予定などを説明すると、
「この布は縫わないほうが美しいと思う、それに長さがまちまちなのが面白いし、 2枚重なっているところもそのままがいい」など、想像していないような発想でした。 
「美しいし、私もいくつかorderしたい」とまで ....

確かに、この布で何か空間を作るなら、なにもがっちりと縫い合わせてしまうことはなく、 私たちがいつも見つめている、糸のゆらぎや美しさ、糸に写る色を楽しめるもの、また布に囲まれて気持ちが良いもの、に仕上げるのがこの布の本来のあり方だ.....と。
私も「蚊帳」というものを作るということに少し囚われ過ぎてしまっていたことに反省。 
この布の中で楽しめるものをつくろう!と即座に思いました。

そこで仕様変更しようと思います。
本来の蚊帳のようにがっちりと縫い合わせない、 風が吹いても風が通り抜けるようなもの。糸を楽しめるもの。手織りだからこそでるゆらぎや風合いをできるだけ殺さない仕上げにしたいと思います。
蚊帳として成り立つかどうか?
もし成り立たなくても きっとまた違う何かが見えて来る。
そんな気がした夕方でした。


ビジョイ(右端)と、スタジオムンバイのスタッフ彰一くん(左端)。

手の5月「その3」
雨がしとしとふる寒い週末が過ぎ、今日はさわやかな春日よりです。
竹の家の庭ではケヤキがさわさわと心地よい音をたてています。


今日は手の5月展で紹介する藍染めの服のご紹介です。
久しぶりの先染め藍で織った服生地でチュニックを作りました。


麻とシルクをそれぞれ藍で先染めしているので、色の濃淡でより深みが出ています。
よく見ると色もツートン。
明るめの藍と深めの藍のでボーダーです。
服として着た時も奥行きを感じます。

ラグラン袖で、肩への負担も少なくやわらかいライン。
シャリっとした生地感が着た時にとても心地良いです。


同じスタイルで、シルクタビー生地でも作りました。
こちらもシルクをザクロやメヘンディで先染めした焦げ茶の服地。
重ね着すると秋にも重宝しそうです。

他にも、ベスト・タンクトップ・パンツ・麻タビー生地でチュニックなど
Makiの初夏へ向けた衣を竹林shopでご紹介致します。




5/1(水)〜6(月祝) 
 11:00〜18:00
カフェではラケッシュの南インドランチ「ドーサ」
lunch time 12:00-15:00


大村



「手の5月」その2
 gangaから「手の5月」展に合わせて、荷物が届きました。

中にはインドからの写真で見ていた、リネンとシルクウールの混紡のシリーズ。
新鮮な藍のもの入っていました。
手に取ってみると、手触りもとても新鮮。
軽く柔らかいのに、シャリッとしたほどよい張りもあります。
今までにない布の感触で、暖かくなってきたこれからにぴったりの布。

今日はこのシリーズの中から、ケープベストをご紹介します。

価格 22,000円
染めのないもの。
淡いグレーで、どんな服とも合わせやすいものです。

価格 24,000円
藍 / 後染め

価格 25,000円
藍 / 後染め

いずれも・・・
サイズ 65㎝×110㎝
(広げると長方形の布、織りで2箇所に穴があいています) 
1サイズですが、上下を逆にすると表情が変わります。
1、2枚目の写真は同じ着方。
3枚目の藍のものは上下を逆に着た感じです。
襟のボリュームと着丈がかわります。

素材 リネン×シルクウール混紡糸

竹の家で5/1から始まる手の5月/井藤昌志+熊谷幸治+増満兼太郎 & Maki展でご紹介します。
5月、竹の家の一番気持ち良い季節です。
是非遊びにいらして下さい!

酒井






針の山
4月20日 

やっと46個、針山が完成しました。あと54個です。


5月1日からの「手の5月」展に、松本の木工作家井藤昌志さんが針山用のオーバルボックス100個を持って来てくれます。
繊細でありながらとても頑丈なオーバルボックスは、ひとつひとつ手で曲げてつくられます。
そのオーバルボックスにmaki布の針山が収まり、店に並びます。 

こちらに来てすぐに針山づくりを始め、毎日一人、または二人で黙々と作っています。
まず、日本から運んできた布の中からの布選び。初めの数日は、いろいろな布で試しました。


作りやすいのは、布目のしっかりとつまったもの、そして少しひっぱることのできる布です。
外布はウールxシルクが主。外布が薄い場合は、二重仕立てで、内にはタッサーシルクを使っています。

中身もいろいろと試しましたが、ganga工房にちょうど良いわたがありました
カーディングするときに繊維が短いために糸にしにくいシルク+ヒマラヤウールのわたです。


布が決まると型紙に合わせて布を切り、まわりを縫い絞って中身を入れます。


中身の入れ方がいちばん難しいところです。
サンプルのオーバルボックスに何回も入れたり出したりして、ぴったり嵌まるように形を整えながら、 底になる部分の布を本体に縫い付けていきます。

そんな作業なので、一人1日がんばっても6,7個できるかできないかですが、 できあがるごとに眺めては、にやにやしています。
布によっても雰囲気が違うのでひとつ選ぶのは難しそう.......。
お楽しみに!

「手の5月」その1
5月GWに竹林shopで楽しいイベントを開催します。
「手の5月」展。

makiの春から初夏へのシルクのストールや服。
gangaからは新しい試みの綿生地をシワ加工したタンクトップ、チュニック、ワンピース、パンツに加え、新しい素材で作るケープやマフラーなどのお披露目です。
そして...
木・土・皮それぞれの素材を自在に楽しく伸びやかに活かして作品を制作している
作家さんの作品も竹林母屋で展示販売します。
これから日々ご紹介していきます。

今日は只今仕上げ真っ最中のクリンクルシリーズ(シワ加工)の服のご紹介。
着心地もさらりと、そしてサイズも自在となるクリンクル。
肌にとても気持ちの良い極薄綿でシンプルなスタイルを作り、シワ加工することでよりすずしく、そして重ねる楽しさをご紹介したいと思っております。

そこでクリンクル作業をご紹介。


・ぬるま湯でドライ溶剤を少し入れて洗います。


・そのまま陰干しで乾かします。


・乾いてから手でシワ加工





・くるりとひねって半日ほどそのままで保管します


・ほどくとゆるやかなシワ加工になっています



クリンクルでのスタイルは、
・タンクトップ
・ノースリーブチュニック
・ノースリーブワンピース
・Yokeショートパンツ
・ブラウスプルオーバー長袖
の5種類です。


ワンピースとタンクトップを重ねて着てみると...

とても軽くふわっとしていていて重ねの楽しみが広がります。
シルクのストールを纏うとすっかりと初夏の気分。

着用後は手洗い、または洗濯機の手洗いモードで洗い、そのままハンガーか竿に掛けて陰干しします。
乾いた後に、手で細かいシワをつけてクシュっとさせてから、二つに折りねじります。
その状態で保管していただくと、またクリンクルの状態になります。 
シワのない洗いざらした状態での風合いもお楽しみいただけます。


新緑が生い茂る竹林の庭でお待ちしております。

大村