Maki Textile Studio
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デリーの機場より
 インドに着いて6日が経ちました。

首都デリーの気温はぐんぐん上がり、
36度になる日もあるという話を聞いていたのですが
ここ数日は曇りということもあり、とても過ごしやすい気候です。

と思ったのもつかの間、清々しいインドもおわり
昨日から35度を超えています。


さて、デリーの機場では秋に向けてストールや服地が日々織られています。




たくさんの色を使った経糸をかけています。
こちらは服地にもなる予定。
黄色やオレンジはアナール(ざくろ)、青は藍など・・・

インドの太陽は色を強く見せます。
日本の太陽のもとではこの色はどんな風に映るか・・・
そういったことも考えられ糸が選ばれていきます。

秋には日本の太陽の下、秋色の服がご覧頂けます。




こちらは機場の横にある染場。
染師キシャンはひとつの染料で幅広い色を造り出します。
今日はアナールでいろいろな種類のグレーを染めました。

こちらも秋には服になり、日本へやってきます。


まだまだ暑さはこれからのインドですが、
秋に向けてデリーの機場は動き出しています。


秋田



インドの針場より
インドに来て10日が経ちます。
こちらでの仕事も中盤へとさしかかりました。
来春へ向けて、新作服の試作をする横で、
日本行きを間近に控えた秋服が次々に仕上がってきます。

いきおいよくミシンを踏むテーラー達の音。
外から聞こえるインドミュージック。
そんな中で、働きものの手が静かに動いていました。

マヤの手です。
真木テキスタイルスタジオの服の手縫いはほぼ全て、マヤの手ひとつで縫われています。
gundy(グンディー/布だけでできたクルミボタン)もそのひとつひとつがマヤの手仕事です。

 
gundyは、布を丸めて、糸で何カ所かさしながら、かたく、丸く、形作ります。
グンディの形が整うと、そのまま服へと縫い付けられます。


マヤの手の仕事は、服のあちこちにみられます。
マヤの手が最後に加わり、服が出来上がります。

針場に毎日来ても、インドへ何度来ても、
魔法のように動くマヤの手の動きに、思わず立ち止まり、目をうばわれててしまいます。
手仕事のまだ残るインド。
毎日、服を作っています。

図師
インドの藍の色
みなさん、ナマステ。
インド娘です。(インドに滞在するスタッフの事)
インドに到着してからあっという間に2週間が過ぎました。
インドは今、春の陽気。朝と晩は肌寒いものの、
昼間は日に日に太陽の力が増し、
一段と暖かくなって参りました。

そんな暖かな日差しの中で、
毎日、春物の新作作りが進んでいます。

この間の日曜には、服地用の藍染めをしました。
南インドの藍です。
日本の5月の頃の空の色のように、深く、澄んだ、鮮やかな色が染まりました。

初夏に涼しげに、軽やかに着られるブラウス、タンクトップなど。
みなさんに喜んでいただけるような服になりますよう、
何度も何度も重ね染め。

気づいたら、両手もきれいな藍色に染まっていました。
インドの方々にはギョっとされながらも、うれしい勲章です。
写真は重ね染めをしている途中の色です。


次の日曜には、いくつか重ね染めをして、
さらに深みのある色を出したいと思っています。

図師

名手シャザッド
 昨日ご紹介した新作ストールを織っている織師シャザッド。
工房きっての名手です。



新しいストール/真木千秋
デリーのモンスーン、今年は本当によく雨が降ります。 
からっと晴れる日はなく、だいたい曇り空。 
ときどき急に冷たい風が吹いたかと思うと大粒の雨。 
そんな中、今日新しいストールできあがりました。 
色合いが少しインドチックでしょうか? 
先日のニルーの息子の結婚式の雰囲気を思い出しつつ、 
新しい赤(植物染料です)と、さし色を緑でつくってみました。

   



 経糸整経機の上で(緑色はフクギと藍の生葉で染めたもの)
 



経糸職人のパシウジャマ。一緒に年を重ねています。

   



生機のままで(耳はムガシルク)

   


水をくぐらせて.....。いかがでしょう?こんな色あい。
糸の都合で少ない枚数しかつくれませんでした。

   

 真木千秋より
機場より
みなさん なますて  
機場で来春の服地の経糸をかけました。 
雲が少なく久しぶりに本領発揮の太陽が照りつける中、ここだけ一足も二足も早く春の空気が漂います。 


ここに並ぶふたつと同じ色のない糸のひとつひとつを千秋さんが手にとり、時にじーっくり考えながら、糸をかけていきます。 


 無造作にならべた糸、管立てにかけられた糸、絶好のタイミングで丁度いい具合の陽射しが差し込み、、思わず千秋さんとうっとり、なんてことが度々あります。 
今日新たな工房のあるデラドンに着きました。もう、もう本当に素晴らしいところなんです 外には蛍がいます。またお話させてくださいね                 丸山佳代   
雨期のデリーより
photo:針場のマスタジ

ナマステ〜〜〜〜
もうひとりのインド娘、jun(図師)です。

毎日雨が降り続くデリー。
去年の夏は日照りが続き、
雨がやってくると皆が浮き足たつほどの歓迎ぶりでしたが・・
今回はそのようなこともなく、皆、雨にはうんざりしている様子。

それというのも、家族が体調を壊したり、
道路は雨の度に洪水して渋滞したり、
停電があったり・・・で。
その反応にも納得せざるおえません。

私の通う針場のテーラーの長であるマスタジは、バイク通勤。
(インドでは『ジ』を最後につけることは尊敬を表す意味になり、
この場合『マスター』に『ジ』が付いて『マスタジ』とよんでいます。)
この朝も急に土砂降りになり、雨に打たれてずぶぬれで出勤しました。
フルフェイスのヘルメットは、雨になると前が見えなくなって大変だったよ、
と挨拶ついでに言葉をかわしました。

次にあったとき、彼の服装は変わっていました。
ジーンズとシャツのコーディネートより、綿の生成りの上下に。
それは私たちがパターンや縫製をチェックする時に使う、トワルでした。
胸にはスタイルナンバーが。

『あーーマスタジーそれ、サンプルじゃない?!!』
という私に、はにかむマスタジ。
女性用の服は、インド人の小さな骨格にはピッタリでした。
丸く突き出たお腹以外は。

そして、そんな姿ではにかむ姿が普段、テーラー達に威張って指示を出している
彼とのギャップでとっても滑稽で。
なんだか怒れないは、なんて言ったらいいんだか。
『なはははは・・』
という感じで、湿度のあるワークショップに、少し湿度をもった笑いが響きました。

雨期のデリーでも笑顔の日々が続いております。

jun

インド娘より
みなさん なますて〜。
しばらくぶりのご挨拶になってしまいました。お元気ですか?
インド娘、丸山です…。
インド娘って?って思われましたよね?
インド娘とはインド出張スタッフのことです。
私も初めてこの字面を見たとき「!?」と思いましたが、
今はなんだかしっくりきています。

さて、何からお話したらいいでしょうか。
インドに来て早6日がたとうとしています。
インドは今雨期で暑さは凌げますが曇りや雨が多く、
土砂降りの雨で海のようになった道を機場に向かったり、
曇りなのに湿度100%のようで
細かい水蒸気のミストサウナ中にいるような日もあります。
そんな未体験のことも多い中、振り返ると糸や布の美しさ、自然の大地、
そして人々の笑顔ばかり浮かんできます。
インドでは誰かが誰かを想う心に何度も胸うたれる場面に出会いました。
家族愛も深いと思います。

昨日はお世話になっているニルーさんの息子さんのWeddingセレモニーのDVDを見せてもらい、サリーの色彩、その美しさ、そして豪華なインディアンジュエリーには圧巻でした。
それと同じくらい魅了されたのが、花嫁、花婿、二人の家族、祝福に駆けつけた老若男女皆でのDancing! 

その様子をみて“幸せなら手をたたこう” の歌を思い出しました。
確か歌の最後はこうでしたね。

「幸せなら態度で示そうよ・・・」

心は目には見えないけれど皆の心のhappyが満ちあふれ目に映るようでした。
うれしいときは自然に踊りたくなるものですものね。
以前住んでいた沖縄でもそうでした。
インドと沖縄は不思議と共通項が多くて。
その話はまたいつかお話させてください。 
ではまたインドよりお便りします。

残暑厳しいでしょうか、お体ご自愛ください。

丸山佳代




機場より
旅の思い出
 まだたった1週間くらい前のこと。
オークタッサーの里を訪ねて、
gangaの工房がある、デラドンから車で9時間。
すてきなおばあちゃんに会いました。
見てください。このファッション!
この地方の伝統的な衣装だということ。
真っ黒な手織りのウールのサリーというか、胴巻きというかを
丸襟のブラウスの上から巻き付けて白い布で帯のようにとめてあるだけ。
山を登りも農作業もしやすそう。
アクセサリーもシンプルで、すてきでした。
なんで見ているのかなあ?という顔をしつつ、
にっこりとほほえんでくれました。
何か話しかけてくれたので
うんうん。と私も日本語で答えました。
自分でつくった雑穀の脱穀を終えて、
大きな荷物を背中にしょって
また山道をのぼっていきました。
元気なおばあちゃん。
またあいたいです。




真木千秋
8月インド
 
私(図師)とマル(丸山)が初めてインドへ出発した日から、
1年が経とうとしています。
気付けば、私は5回目のインド行き。

ほぼ初対面で成田で落ち合い、お互い初めてのインドに
胸を躍らせ、出発した去年の夏。

航空会社は、飛行機に入った瞬間からインドを感じさせてくれるという、
エアインディア。

中では、サリーに身を包んだ恰幅の良いフライトアテンダントさんが
笑顔なく(!?)迎えてくれます。
まわりはほとんどインドの方。
機内の様子は、子供の頃に乗ったジェット機のようで、
少し昔の飛行機を思い出させるようなつくりでした。

初めての機内食は、噂で美味しいと聞いていた、
ベジタリアン用のインド食をオーダーして。
二人とも英語がほとんど話せなかったため、笑顔は2割増に。

気を良くしてくれたのか、親切にも座席の備え付けのテーブルを出してくれようと、
フライトアテンダントの方が留め具を回した瞬間、、
勢い良くテーブルがマルの前にスタンバイされました。

何事か?と、二人で目をパチクリさせながら彼女を見ると、
彼女は手の中にマルのテーブルの金具をスーっと隠し、
行ってしまいました。

アンビリーバーボー
サプラーーーーイズ!!?
オー!ノー!!

なんていう、リアクション一つせず行ってしまった彼女。
(sorryぐらい言って欲しかった・・・インド映画はオーバーリアクションなのに・・)
そして置き去りの私たち二人と、
無意味にスタンバイしてしまった、行き場の無いテーブル。
(しかも通路側、私は窓側席)。

何とも言いがたい、このあっけなさを、
初めてのインドからの歓迎の意味と取ることにしました。

そして・・・
スタンバイされたテーブルは収納されることなく、
インドに到着するのでした。
(彼女からのアフターケアはナシ。
でも、後で他の空いた席へと移動しました。)
これが私の体験した、初めてのインドショック。

今でも二人の中では意味なく笑える出来事なのです。


今年も1週間後、8月のインドへ出発します。
もちろん、エアインディアで。二人で仲良く!
インドからは、飛行機の中での体験だけではなく、
機場や針場からの日々のブログもお届けできたらなあと思います。


図師潤子